学校図書館問題研究会(がくとけん)は、学校図書館に関わる職員や学校図書館に関心のあるみなさんのための研究団体です。

 
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 実践報告

【2日目】 8/7(月)9:00~12:00

 

Ⅰ 子どもたちの主体的な「学び」のために

片岡 香織さん ( 岡山市立第一藤田小学校 教諭 
武田 江美子さん(岡山市立大野小学校 学校司書)

学力観・授業方法の変化や学校司書の法制化など、学校教育や学校図書館を取り巻く状況は大きく変わりつつあります。そのような状況の中で、学校図書館の果たすべき役割の一つとして、「授業との連携」のあり方をもう一度見直す必要があると考えました。第一藤田小学校5年生の国語で、教師と学校司書が子どもたちの課題を共に確認しながら、「読む」「書く」力をつけるために協働で行った実践を、それぞれの立場から報告します。また、「授業との連携」の見直しから日常的な図書館活動の重要性も見えてきました。あわせて報告します。
 

Ⅱ 「自ら考える」を学校図書館はどう支援するか

高橋 和加さん ( 鳥取県立鳥取西高等学校 司書 

「バリアは利用者ではなく図書館側にある」という考えに立ち、バリア解消のため行動する図書館員の姿勢を出発点にしています。そして、学校図書館での「読めない」「書けない」と言う生徒を前に、「何がバリアになっているのか」を模索してきました。そうした中、次第に「自ら考える」という行為が大きく影響するのではないか、と思うようになりました。今回は、生徒が自ら考える力を獲得するために、司書としてどのような働きかけを試みたのか、学校図書館を活用した授業での実践を中心に報告します。