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2017/12/31

例会報告 2017年12月-和本の歴史を知ろう

Tweet ThisSend to Facebook | by 千葉支部
日時;2017年12月4日(日)10:00~14:30
会場;千葉県立鎌ヶ谷高等学校図書館
参加者;21名(会員限定)
 このところ、学習関連のテーマが続きましたが、今回はちょっと趣向を変えて、和本の歴史を学び実際に和綴じ本と御朱印帳を作成しました。
 木簡や巻子本等についても紹介がありました。細かい作業なので、現会員のみの例会としました。特にご朱印帳はページの張り合わせに苦労した人もいましたが、出来上がりには皆満足して、楽しく終えることができました。

その1 御朱印帳作り
 御朱印帳の表紙と裏表紙にする布は、各自でお好みのものを持参しました。
・材料:2mmボール紙(表紙)120x180
   本文紙21枚(やまびこ奉書紙)232x176
   裏打ちシール
・道具:ハサミ 和裁ヘラ 目玉クリップ カッター カッターマット のり筆
   のり引き下敷き紙 接着剤(スティック糊・ボンド)

 まず、本文(中身)から作りました。折り本仕立てなので、紙を蛇腹(互い違い)に重ねて、端を糊付けしていくのですが、簡単そうでいて、実は難しかったです。ここで失敗してもたついた人が何人もいました(記録者も)。
 次に表紙作りです。持参した布に裏打ちシールを貼れば、とてもしっかりとした表紙の出来上がりです。
 後は、表紙と本文を貼り合わせるだけ。本文に苦労の跡が見える場合でも、美しい表紙に隠れて、皆満足の出来栄えでした。
 なお、御朱印帳の作り方の動画はインターネット上にあります。参加できなかった方で興味を持った方は、他サイトを探してみてください。


その2 和綴じ本作り(四つ目綴じ)
・材料:半紙 和紙(表紙用・見返し用・題箋用)角ぎれ用クロス
(和紙でも良い) こより かがりヒモ
・道具:糊 ハサミ 和裁ヘラ 目打ち(拍子木)

 午後は気を取り直して、和綴じ本です。こちらは、経験者も数名いました。また、会場校の学校司書さんがすぐ作業に取り掛かれるように準備を整えてくださったので、本当にスムーズに進めることができました。
表紙や角ぎれ等にするための和紙や糸を選んで作業開始。
 まずは御朱印帳と同じく本文作りです。半紙を二つ折り、全て折ったら、本文の大きさにあわせて見返し用紙を作り、見返しで本文用紙をはさみます。
 穴を開ける場所に印を付け、その後目打ちで穴を開け、こよりで結び、拍子木でつぶします。(仮どめ)
 仮とじしたものの天地の角に布(角ぎれ)をあてがい貼ります。生地を使うのが一般的ですが、和紙でも良いです。装飾の役目なので派手なほうが良いそうです。ここまではどの綴じ方も共通で、角ぎれの大きさは綴じ方によって若干異なるとのこと。
 次に表紙を整えます。和裁ヘラを使って丁寧に仕上げます。
 その後、かがり穴を開けます。バランスよく4か所開け、針と糸を使ってかがります。見返しの小口側に細く糊をつけ、表紙と接着し、題箋紙を貼ったら出来上がりです。
 皆さんの作品です。個性豊かで美しい。頑張りました。
この後和本のいろいろを見せていただきました。

絵文字:星こよりを作る作業がありました。ウン十年働いている会員は、若い頃、書類を留めるためにさんざん作ったことを思い出しました。
 高校では、生徒と一緒に和本を作ることがあるそうです。こういうふうに丁寧に作るのは大変ですが、本文を上質紙にして、ミニノートを作ってプレゼントなら手軽にできそうです。
 今日の作品は、年明けに学校図書館に展示したらお正月の展示にぴったりだと皆で話しました。とても楽しい例会となりました。



22:13 | 例会報告

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