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2013/03/31
例会報告2013年3月-伝記を読もう&今年度のイチオシ本
| by
千葉支部
日時;2013年3月10日(日)10:00~14:30
会場;千葉市ビジネス支援センター
参加者;26名
小学校学習指導要領国語5・6年生では「伝記を読み、自分の生き方について考えること」という項目があります。それを受けて、小学校では伝記を読むことが国語科の中で始まりました。また、中学校でも道徳や総合など「生き方」や「職業調べ」等で伝記を活用する場面があります。どんな伝記を提供すれば良いのでしょうか。 伝記のスペシャリストでいらっしゃる田島多恵子氏をお招きし、講演していただきました。
午後の部では今年度のイチオシ本を持ち寄り、情報交換を行いました。
◇午前の部 伝記を読もう「子どもにとって良い伝記とは-伝記の勉強を通して考えたこと」
【講師:田島多恵子氏
】
○たんぽぽお話の部屋 主催
○おはなし・こすずめの会 代表
○谷中子ども文庫 管理者 ○布絵本の会いないいないばあ 代表
○24年度図書館フレンズふじしろ 代表
東京子ども図書館等で講師を務め、また、『こどもの図書館』(児童図書館研究会発行機関誌)で連載執筆。
文庫活動40年、茨城県取手市に移ってから25年とのこと。
(
2013年当時
)
*講演
今回は講師より4冊の課題図書が出されました。古い発行年なので、手に入れられなかった方もいましたが、読んだ方からはどれも読みごたえのある作品だという感想がありました。
また、当日はたくさんの参考図書を用意し、それらも紹介しながら文庫の子ども達とのやりとりを交えて解説してくださいました。
【課題図書4冊】
・世界の伝記<1>メンロパークの魔術師-エジソン(学研プラス/1971)
・ライト兄弟-空を飛ぶ夢にかけた男たち
(偕成社/1993)
・ブライユ
-目の見えない人が読み書きできる”点字”を発明したフランス人(伝記世界を変えた人々)(偕成社/1992)
・夢を掘りあてた人-トロイアを発掘したシュリーマン(岩波の愛蔵版)(岩波書店/1969)
【参考資料】
①子どものための伝記の本(矢野四年生著/のべる出版企画/2003)
②児童文学論(リリアンH・スミス著/岩波書店/1964)
③本・子ども・大人(ポール・アザール著/紀伊國屋書店/1957)
④図書館でそろえたい子どもの本3(日本図書館協会/1998)
⑤子どもの本のリスト
-「こどもとしょかん」新刊あんない1990~2001セレクション(東京子ども図書館/2004)
⑥子どもと本をつなぐあなたへ
-新・この一冊から(東京子ども図書館/2008)
⑦吉野源三郎全集3ジュニア版エイブ・リンカーン(ポプラ社/1985)
⑧アンデルセン-夢を探しあてた詩人(偕成社/1994)
⑨レイチェル・カーソン
-「沈黙の春」で地球の叫びを伝えた科学者(偕成社/1999)
⑩ユージン・スミス
-楽園へのあゆみ(偕成社/2006)
⑪スティーブ・ジョブズの生き方
(あすなろ書房/2012)
⑫
世界を変えた!スティーブ・ジョブズ
(小学館/2012)
⑬
スティーブ・ジョブズってどんな人?
(汐文社/2012)
⑭
伝記スティーブ・ジョブズ
(ポプラ社ノンフィクション)(ポプラ社/2012)
⑮
神谷美恵子ハンセン病と歩んだ命の道程
(くもん出版/2012)
⑯
闇を照らす六つの星-日本点字の父石川倉次
(汐文社/2012)
①から⑥は数少ない伝記についての参考図書。
①には伝記に必要な条件も掲載されている。この本の出版によって、各出版社から刊行される伝記も変わってきた(年表をつける等)。絶版品切れなので所蔵している図書館は大切にしてほしい。
⑦を書いた吉野源三郎は、この本を戦時中に書き始めた。そして、終戦を機に、民主主義を入れようと書き直して出版した。
子どもは、伝記を読むとき、被伝者と一緒にわくわくしたり成長したりといった疑似体験をする。
課題図書にした4冊は、まさにそういった体験ができる本。
『ライト兄弟』は、機械好きの子どもが夢中になることがある。
『ブライユ』は、あまり子どもに馴染みはないかもしれないが、ブライユが発明した点字は、アルファベットを使う国全てで使われている。ブライユについての伝記は少ないので、大事にしたい本である。
⑯は、2012年12月に出版された日本の点字発明について書かれた本。
石川倉次氏は千葉県の偉人
でもあり、読んでほしい本である。
ナイチンゲールの伝記
はたくさん出ている。『
世界の伝記〈15〉クリミアの天使―ナイチンゲール
』(学習研究社/1973/)は、最低限読んでおいてほしい本。だが、『
ナイチンゲール 神話と真実
』(みすず書房
*2018年11月新版刊行予定
)を読むと、ナイチンゲールに対するイメージがガラリと変わる本である。
また、伝記で描かれている子ども時代は美化されたものが多い。大人になってからの偉業に子ども時代のエピソードを重ねようとするからである。
伝記は書き手によってずいぶん変わる。
最近スティーブ・ジョブズ氏の伝記が相次いで出版されたが、読み比べてみると違いがよくわかる。
1冊の原作本でも、訳によって全く違ったものにもなる。
「アンネ・フランクある子どもの足あと」原題「ANNE FRANK spureins kindes」(シュナーベル著/1958年3月出版)※4冊の邦訳図書の内容を表にして比較。
・アンネのおもかげ(原田義人訳 みすず書房 1958年)
・少女アンネ-その足跡(久米譲訳 偕成社 1978年)
・少女アンネの悲しみ(久米元一訳 偕成社 1969年)
・悲劇の少女アンネ(久米譲編訳 偕成社 1968年、1978年、1991年改訂)
◇今年度のイチオシ本
参加者全員が持ち寄ったイチオシ本を紹介しあいました。
22:21 |
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