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2018/03/31
例会報告 2018年3月-リテラチャー・サークルをやってみよう
| by
千葉支部
日時;2018年3月11日10:00~14:30
会場;市川市立行徳小学校図書館
参加者;16名
読書指導法の一つ『リテラチャー・サークル』は
、
少人数のグループで同じ本を読み、書き、話し合う
という活動です。
役割分担をして、その役割の観点で
読むので、話し合いをすると、自分とは違う気付きが
あります。また、読書が苦手な児童生徒にとっても
いろいろな利点があります。
今回は、2名の会員から実践を報告し、その後
2回ワークショップを行いました。
今回も会員限定
の例会とさせていただきました。
リテラチャー・サークルとは?&実践報告
冒頭で、『リテラチャー・サークル』を体験したことがある人を聞いてみたが、どなたもいらっしゃらなかった。
小学校6年生と教員研修で実践した会員2名(鎌田㐂代美・中村貴子。共に学校司書)が、リテラチャー・サークルとはどういうものかも含めて、報告を行った。
<キーポイント>
・1グループ3~5人で構成し、全員が違う役割で読む。
・今回は、学校司書が対象のワークショップなので、会の告知の際に、課題図書を4種類提示し、2冊選んで持って来ていただくようにしたが、実践の場では、数種類、それぞれ多めの冊数を用意し、本の内容や難易度を示し、参加者に読みたい本を選んでもらった。
・課題図書選定はとても重要である。学校司書が学級担任と協働で行
う場合、事前によく話し合って、児童生徒の発達段階に応じた本、少し易しめの本を選ばないと、楽しい取り組みにならない。
・話し合いの前に2つの大きな約束を示す。
①相手を否定しない
②会話を止めない。
・グループの話し合いの後、全体で報告し合い、良かったところを共
有する。
<参考文献とサイト>
・『
本を読んで語り合うリテラチャー・サークル実践入門
』(ジェニ・ポラックデイ他著/渓水社/2013)
・『
鍛えよう!読むチカラ-学校図書館で育てる25の方法
』(読むチカラプロジェクト著/明治書院/2012)
・PDF:リテラチャーサークル(仙台市教育センター)
・
先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース:授業と図書館『やってみました!小学校でリテラチャー・サークル』
(東京学芸大学学校図書館運営専門委員会)
ワークショップ
参加者には、課題図書を2冊持って来ていただいた。午前と午後、1回ずつ役割も変えて4人1グループでワークショップを行った。
<時間配分>
①役割分担決め
②読書(15分) ③ワークシート記入(10分)
④グループの話し合い(10分)※実際は15分とした。
⑤各グループの報告(10分)
<役割>
・クエスチョナー(質問屋)
・リテラリー・ルミナリー(段落屋)
・コネクター(思い出し屋)
・イラストレーター(イラスト屋)
<課題図書>
参加者が小中学校司書だったので、小中学校で使えそうな課題図書を選んだ。
・放課後の時間割(岡田淳作/偕成社)
→p150『放課後の時間割、あるいは長ぐつをはいたネズミ-保健室ネズミの話』
・童話集 遠い野ばらの村(安房直子作/偕成社)
→p49『ひぐれのお客』
・なめとこ山の熊(宮沢賢治作)※絵本以外の本で!
・新潮文庫 メルヒェン(ヘッセ作/新潮社)
→p7『アウグスツス』(p24まで)
グループでの話し合いはとても盛り上がり、10分予定を5分程延長して行った。
<全体の報告からの感想等>
・一人で読んだ時よりも読みが深まった。
・学級で同じ本を読んで話し合うことは、友達の考えがわかってより仲良くなれるのではないかと思った。
・学級だと授業の関係もあって何度もやるのは難しそうだが、読書クラブなどなら、メンバーを変えて複数回できそうだ。
・みんなで少しずつ読み進めていくという点で、普段あまり手に取らない本にも出会える機会になりそうである。
・クエスチョナー(質問屋)をやってみて、大人だから、無理やりにでも質問事項を考えたが、子供でも質問事項は出てくるのか疑問に思った。
→(実践報告者より)
子供も質問を出していた。クエスチョナーに限らず、どうしても何も書けなかった場合には、グループの話し合いの際、「自分は何も思い浮かばなかったけれど、みんなはどうか」と投げかければよいと話しておいた。
・発達段階や読解力に合わせた課題図書選びがとても大事。今回の課題図書でも『ひぐれのお客』等、時代背景が古いと現代ではわからない言葉が出てきていた。 話し合いが上手くいくためのグループ分けも含め、担任との打ち合わせをしっかり行うことで楽しい会になるであろう。
実践報告者以外、初めての取り組みということで、最初は様子を見ながらという雰囲気でしたが、いざ、話し合いになると、皆さん意欲的に楽しそうに取り組んでいました。イラストが上手な人も多かったです。「相手を否定しない」という話し合いルールがとても良いです。『ひぐれのお客』では話し合う中で年齢差を感じたり、『アウグスツス』では「ヘッセ作だけど、この話、どうなの?!」という強烈な意見が出て、それに対して更に熱い意見が出たりしました。そういう応酬も面白いです。
この取り組みは、新学習指導要領の主体的・対話的・深い学びともマッチしています。なんとか時間を見つけて各学校に広がるとよいと思いました。
21:31 |
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