テーマ;主体的・対話的で深い学びを支える学校図書館
~教育課程で、なぜ学校図書館活用なのか~
日時;2019年8月22日(木)14:00~16:20
会場;船橋市勤労市民センター 2階第一講習室
講師;鎌田和宏氏(帝京大学教授)
参加人数40名
新学習指導要領のキーポイントである『主体的・対話的で深い学び』に、学校図書館やそこで働く学校司書はどのように関わり、学びを支えていけば良いのでしょうか。今回は、帝京大学で教員養成に携わられている一方、学校図書館メディアやICTを活用して展開する情報リテラシー教育のスペシャリストでいらっしゃる鎌田先生に上記のテーマで講演頂きました。

●グループワーク ~わたしの「学校図書館」をめぐる「自慢」と「悩み」
「自慢」と「悩み」の項目は重なっていました。どのグループから出たものは「人」「環境」「司書の努力」にかかわるものでした。「学校図書館を活用してくれる」がどのグループにもあったことは嬉しいことです。環境に関しては司書の努力が大きいようです。各グループの発表は内容の充実とともに発表上手でとても盛り上がりました。


1.これからの学校教育はどこに向かっているのだろうか?
~中教審答申等から見る学校教育の課題~
2.読書の定義を考える
3.これからの学校教育の重点は汎用的能力の育成
4.これからの学校教育に学校図書館はどう貢献できるのだろうか?
5.授業ベースで考える学校図書館機能の活用
6.1時間の授業から、単元、年間計画へ
児童生徒用デジタル教科書の利用が可能になった。デジタルは敵ではない。連携をとっていくことが大切。
「読書バリアフリー法」「学校教育の情報化推進に関する法律」の成立。
中教審答申は文学以外の本を意識している。文学を読むことで成長するだけではなく、文学以外の本を読むことも読書といえる。
探究型学習をすすめるには読書・語彙力を高める必要がある。
子どもの言語能力を伸ばすことが全ての教科につながる。(学校図書館が協力できる)
言語能力の上に情報活用能力と問題発見・活用能力がある。(学校図書館がつけられる力)

内容豊富で、わかりやすい講演でした。十分にお伝え出来ませんが、鎌田先生の著書等をご参照ください。これからの学校図書館の在り方を考え、活動していくことに役立てていきましょう。