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2014/03/31

例会報告2014年3月-図書館でのICT活用:使ってみました電子黒板

Tweet ThisSend to Facebook | by 千葉支部
日時;2014年3月9日(日)10:00~14:30
会場;浦安市立明海中学校図書館(明海共用図書館)
参加者;39名

講師;菊池ひとみ氏(浦安市立日の出小学校司書:2014年当時
 学校図書館での授業支援において、電子黒板等を意欲的に活用しており、その実践をいろいろな研究大会で発表されています。
 例会当日は、会場校の電子黒板を使って、小学4年生のブックトーク支援と図書館での授業で電子黒板を使った事例についてお話していただきました。
 日の出小学校は「図書の時間」の割り当てがどのクラスも週に1時間あり、1クラスの利用が年間23~38回(2012年度)あるそうです。

◇4年生国語「読書発表会をしよう」(教育出版)
 読書の幅を広げるという授業のねらいがあり、子供が一人3冊3分のブックトークをするために、司書にブックトークの実演、テーマ決め、本選びの支援をしてもらいたいと担任から要請がありました。司書が授業を支援するためには教員との綿密な打ち合わせが欠かせません。その際司書からできることを具体的に提示しました。
 1か月前から普段とは違った、読んだ本のキーワードを記入する用
紙を用意し、同時に司書が様々なブックトークを図書の時間に実演しました。司書のブックトークの後、テーマに気づいてもらうために、担任から「今聞いたブックトークは、いつもの本の紹介と違う点は何かな?」という問いかけを子供たちにしてもらいました。その後、子供たちは、ワークシートに記入しながら本を選び、ブックトークの流れを作っていきました。
【質疑応答】
Q;子供たちが同じ本を選んでしまうことはないか。
A;4クラスあるが、自分が読んだ本7~8冊から3冊選ぶので、重なることはなかった。
Q; 子供たちが選んだ3冊は司書だけで見てあげるのか。
A;教員と司書二人で見ている。休み時間は司書が担当する。
【意見交換】
 船橋市の小学校2校よりブックトークの授業支援について実践報告がありました。
 その後、菊池さんから「司書の実践するブックトークの型を子供たちに押し付けているような気がしてこれでよいのか迷いがある」という問題提起がありました。
 それに対して会場から、
・授業には、教員の『授業のねらい』がある。
・ブックトークの技術の習得がねらいではない。
・型のない自由なブックトークをさせるのは4年生ではまだ早いように感じる。
・教員も型があったほうが指導しやすいのではないだろうか。
・・・等の意見が上がりました。

◇図書館でのICT活用-使ってみました電子黒板
 まず、学校図書館内におけるICT機器設置状況について説明がありました。
 デスクトップPC(蔵書管理システム)、児童用ノートPC(蔵書検索用)、そして電子黒板(実物投影機接続)です。電子黒板は学校で1台なので教室で使う時は、エレベーターを使って運んでいます。
 電子黒板を図書館で活用しようと思ったきっかけは、他市の小学校で体験したことでした。その後、先生方に相談の結果、電子黒板を図書館に置かせてもらうことになり、オリエンテーションや利用指導で活用、担任の先生も授業で使っています。電子黒板はプロジェクターに比べて準備が簡単で、拡大したり書き込めたりする等、いろいろな利点があります。
 ただし、電子黒板は、授業目的を達成するための一つのツールであって、機器を使うことが目的ではありません。あくまで業務の簡便化のための機器として使用しています。

◇電子黒板の使用体験
 参加者が講師の菊池さんに教えてもらいながら、2台の電子黒板を実際に操作してみました。画面に映し出された映像に赤ペンで書き加える、消す、拡大する等やってみました。
 パワーポイントの操作は、プロジェクターとパソコンを使うよりも電子黒板のほうが利便性が高いことがわかりました。
 図書館に備え付けられていて、すぐに使えるのであれば大変便利なものであると感じました。

20:19 | 例会報告

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