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2015/03/31

例会報告2015年3月-利用指導研修&会員実践報告

Tweet ThisSend to Facebook | by 千葉支部
日時;2015年3月14日(土)10:00~14:00
会場;市川市立第七中学校図書館
参加者;59名
 百科事典を使うことは、調べものをする時の基本。どこの学校図書館でも百科事典は揃えられているでしょう。しかし、ただ置かれているだけではなかなか手に取られにくいものです。
 今回は、ポプラ社の飯田建氏をお招きし、総合百科事典ポプラディアを使い、効果的な利用指導の行い方や調べ学習のポイントを解説していただきました。
 午後は、会員に中学校でのブックトークの実践報告をしていただきました。

講師紹介:飯田建氏



ポプラ社事業開発局(ポプラディア担当)部長。
百科事典の使い方を全国の小中学校で出張授業している。対象は児童生徒のみならず、教職員の研修会講師も務める(ポプラ社の出張授業申し込みに関してはポプラ社HPを参照のこと)。
インターネット”ポプラディアネット”の運営にも携わる。


利用指導研修『百科事典ポプラディア』を使ったワークショップ
<実習>
 1テーブル(6人前後)で1セットのポプラディアを使い、中学1年生に戻ったつもりで、実習を開始した。ポプラディアを使って調べられる8つのキーワードを各テーブルメンバーで解いていった。
<講義>
 百科事典とはどういうものか、ページ構成や引き方、インターネットと書籍の違い(それぞれの良い所を上手に使い分けできるように)、ポプラディアネットの使い方等を楽しく教えていただいた。
 詳しくは、ポプラ社発行『指導案 百科事典を使ってみよう』(小学校版と中学校版あり)を参照のこと。
<討議>
 質疑応答の後、百科事典を使って利用指導している小学校2校から、『百科事典ビンゴゲーム』やクイズ形式の事例を発表していただいた。

会員実践報告:中学校でのブックトーク(佐倉市立井野中学校杉山隆子氏)
 朝の読書の時間10分間で、中学校3年生に実施したブックトークを実演していただいた。

テーマ:図書館
ブックリスト:
図書館戦争全4巻(有川浩著/角川書店/2011)
図書館ねこデューイ~町を幸せにしたトラねこの物語(ヴィッキー・マイロン著 早川書房)
ぼくの図書館カード(ウィリアム・ミラー他著 新日本出版社)

 
週一回勤務の中学校だが、朝の読書の時間に教室を回って、ブックトークや読み聞かせをしているそうだ。
 好みが難しい中学生だが、このブックトークでは映画化もされて人気のある『図書館戦争』から入り(映画のBGMも流した。事前に先生の許可を取った。)、ほとんどの生徒の興味関心を引き出すことができたそうだ。

<全体討議>
 今回のブックトークも含め、中学校の利用を活発にするための討議を行った。参加者の中学校司書に聞いたところ、オリエンテーションを行っている人は多かったが、ブックトークをしている人は少なかった。また、朝の読書の時間に入るのは、司書の勤務時間との絡みや『黙読』タイムという制約等があって、入ることが難しい学校もあるようだった。小学校の朝の読書の時間であれば、読み聞かせやブックトークに入ることにあまり抵抗がない学校が多いので、小学校と中学校の違いが出てきた。その他、中学校の利用を活発にするためのアイディアがいくつか出された。
 最後に、前回の例会で話が出た市川市立第七中学校の研究に、司書がどう関わっているか補足説明してほしいという意見が出ていたので回答していただき、閉会した。

 ポプラディアの実習はとても面白かったです。子供たちもきっと興味を持って取り組むに違いありません。日本全国を飛び回る飯田さん始めポプラ社の方々に脱帽です。
 実践報告の杉山さんのブックトークも落ち着いた人柄がにじみ出るようなお話で良かったです。伺ったエピソードに皆が共感したと思います。中学校はいろいろ難しい面がありますが、生徒たちに本や図書館の面白さ、便利さを伝え、大人になっても公共図書館の良き利用者となるよう、実践を積み重ねていきましょう。

20:45 | 例会報告

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